PROYECTO MEJORAMIENTO EN LA ENSEÑANZA
TÉCNICA EN EL ÁREA
DE MATEMÁTICA
(PROMETAM)
ホンジュラス算数指導力向上プロジェクト
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PROMETAM近況報告

2005年1月17日
チーフアドバイザー
關谷武司

内容


2004年度第3四半期報告

1. プロジェクトとその周辺状況概要
2. 教材作成
3. 教員研修
4. 中核講師研修
5. 全国教員研修試行
6. その他

第4四半期予定

1. 教材作成
2. 教員研修
3. 中核教員研修
4. 授業分析
5. その他2004年度第3四半期報告

1.プロジェクトとその周辺状況概要
2004年10月から2004年12月にかけては、教材作成は全国配布印刷に向けた検証作業を行い、最終版デジタルデータを教育省に提出。研修はPFCプログラムの後半2年にあたるLicenciatura(大卒資格)コースの1コマ目の算数科目を終了し、現在2コマ目(4年生版)を実施中。総じて、PROMETAMチームはやるべきことを着実にこなしています。
しかしながら・・・ 9月末日、教育省大臣の交代劇があり、大統領選が行われる今年、政治的な動きに同国教育界が大きく左右されるのではないかと危惧していましたが、12月29日夕刻プロジェクトコーディネーターであるINICE所長Montufar氏が更迭されました。本当に献身的に休暇も取らずプロジェクトのために努力してくださっていたのに・・・。新しい所長は仕事を4つも掛け持ちしている方で、エリア次官、ラモン教育大学学長も強い不信感を表明され、今後の広域プロジェクト形成にブレーキとなるのではないかと不安です。
プロジェクトで開発された教材の全国配布印刷は、カナダの資金提供で実施するために国際入札が行われていますが、最初の入札では該当企業がなく、再度入札のやり直しが行われています。これはカナダと入札手続を行っているUNDPとの連絡ミスが原因で、過剰な条件が設定されていたようです。現在は教育省雇い上げのコンサルタントがPROMETAM側へ詳細な印刷設定の打ち合わせにくるようになりました。先生方や子どもたちの手に教材が行きわたるのは4月以降にずれ込むことになるのではないでしょうか。厳格に期限を守ってきつい作業をやり通してきた我々にはなんともやるせない思いです。
2. 教材作成

12月から、教育省・教育大学からの人員手当てで7~9年生教材開発班が加わりました。11月末には阿部専門家も戻ってきてくれ、広域プロジェクトからの人員も入り、教材作成グループだけで総勢11名となりました。現在、それぞれの役割分担を果たしながら、1年生教材の再改定と7年生教材の作成が鋭意進められています。

3. 教員研修

12月からPFC研修Licenciaturaコースの2コマ目の研修、「4年生版」が総勢20名の隊員によって5県6サイトで行われています。待望の技術指導コーディネーター東矢シニアも赴任し、佐藤シニアと一緒に精力的に各サイトの視察に回っています。研修当初の学力・指導力テストの結果は、予想通り学年が上がるほど厳しい実態が浮き彫りになっていますが(平均点が100点満点で30点そこそこ)、隊員の皆さんの献身的な頑張りでどこまで伸びてくれるか楽しみでもあります。

4.中核講師研修

12月3,4日に木村先生による5年生版の中核講師研修が行われました。しかしながら、この研修担当コーディネーターの怠慢で連絡ミスがあり、スペインLuisLandaプロジェクトの講師が呼ばれなかったなど、参加者は30名しか集まらず残念な結果になりました。

5. 全国教員研修試行

INICEとスペインLuisLandaプロジェクトの主催で、教材全国配布を見据えた全国教員研修の試行がコロン県をパイロットとして実施されました。まず、9月24,25日に木村専門家より「1年生~3年生版研修」が全国レベル講師へ研修され、36名が認定書を授与されました。その後、10月20,21,22日にLuisLandaの研修サイトであるコロン県トコア市で県レベル講師への研修がコロン県担当の全国レベル講師により実施され、17名が参加しました。さらに、11月10日から13日まで同県リモン地区にて県レベル講師から一般教師へ研修が行われ、60名が参加しました。3段階のカスケードを経ることによる研修の質低下が心配されましたが、視察に行かれた木村専門家の評価は及第点でした。
6. その他

12月14,15日とあの有名な元プロテニスプレーヤー伊達公子さんがプロジェクトの視察に訪れてくれました。彼女はJICAのオフィシャルサポーターで、今回はジャマイカとホンジュラスの視察の旅でした。14日はINICEを訪れ、INICE所長との会見、プロジェクト教材作成グループの視察、15日はグイノペ研修サイトを視察しました。有名な方なのにとても気さくで素敵な方でした。以下の伊達公子さんのホームページにプロジェクト視察関連の写真とコメントが掲載されています。お時間が許せばご覧ください。

http://www.kimiko-date.com/index1.html


特記事項(主な来訪者、行事等)

2004年11月1,2,3日 研修反省会
2004年11月5日 テレビ生出演(Frente a Frente)
2004年11月5日 6年生版教材提示イベント
2004年11月9日 木下中南米部長、橋本理事長室長来訪
2004年12月10日 外務省中南米局杉山課長来訪、大使公邸懇親会
2004年12月14,15日 伊達公子さん来訪

第4四半期予定

1. 教材作成

1~3年生班は1年生版教材を2月末を目処に完成し、3月にはサンプル印刷に回す予定です。7~9年生班も7年生版教材を完成させることを目指します。
2. 教員研修

1月末には、PFC研修Licenciaturaコース2コマ目「4年生版」研修を終了し、2月から「5年生版」研修が始まります。だんだん内容が難しくなるのですが、隊員の皆さんも油が乗ってきますので楽しみです。
3.中核教員研修

木村専門家が任期を終了する前に、5年生版の再度の研修と6年生版の研修が中核講師に行われる予定です。レベルの高い、評判の研修です。
4.授業分析

教材全国配布を前に、プロジェクト目標の達成指標である授業分析を開始予定です。質の高い調査法を完成させなければなりませんが、後々ホンジュラスサイドで活用してもらうことも重要であることから、如何に簡便に正確に実施することが可能であるか検討しなければなりません。現在、磯田筑波大学助教授のアドバイスをいただきながら、調査アシスタントとして加わってくれている下田さん(ローカルコンサルタント)を中心に作成を進めています。
5. その他

隊員広域セミナー

岡村企画調査員により1月24日~28日まで隊員広域セミナーが企画されています。中南米8カ国から26名の隊員とそのカウンターパートおよびPROMETAM隊員が参加予定です。

感謝会

1月28日に高野JICAホンジュラス所長、MontufarINICE前所長、水野隊員への感謝会をPROMETAM主催で行います。

広域プロジェクト地域会議およびワークショップ

3月1日に広域プロジェクト地域会議、続く2日~4日までワークショップが開催されます。広域プロジェクトを複数国の参加型で形成するのは並大抵のことではありませんが、この一大イベントは西方専門家がサポートし、岡村企画調査員が頑張っています。

PROMETAM実施部隊

マネージメント
チーフアドバイザー 關谷 武司
ローカルコーディネーター(全般) Diana Nunez Netka
ローカルコーディネーター(ロジ) 田口 太
教材作成(1~3年生班)
算数専門家 阿部 しおり
算数テクニコ Ramon Rosa (教育省より出向)
算数テクニコ Donardo Carcamo (広域より出向)
ITテクニコ Raul Urquia
ITテクニコ Owen Valle
ITテクニコ Karen Sunsin
教材作成(7~9年生班)
算数専門家 木村 英一
算数テクニコ Luis Antonio Soto (教育大学より出向)
算数テクニコ Victor Machado(教育省より出向)
ITテクニコ Carlos Galindo
ITテクニコ Rene Aguilera
授業分析
ローカルコンサル 下田 旭美
研修
調整員 清水 義朝 
隊員コーディネーター 佐藤 徹 東矢 恭介
オコテペケ地区 右田 真樹子 持永 めぐみ 伊勢 真希子
ソナゲラ地区 上野 美奈子
石津 美華
田村 道代
望月 勇太
ダンリ地区 田代 芳恵 下田 あゆみ 多田 貴義
グイノペ地区 佐藤 奈々 名倉 奈那子 伊藤 豪孝
ラ・リベルタ地区 八巻 理佳子 梅田 亜紀子 吉村 智美
ナカオメ地区 水野 あゆみ
深澤 宏美
林 大樹
河野 充子