PROYECTO MEJORAMIENTO EN LA ENSEÑANZA
TÉCNICA EN EL ÁREA
DE MATEMÁTICA
(PROMETAM)
ホンジュラス算数指導力向上プロジェクト
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PROYECTO REGIONAL
 

PROMETAM近況報告

2003年7月14日

關谷 武司

プロジェクト開始以来すでに3ヶ月を過ぎましたが、チーフが調整員業務に追われ、なかなか近況報告等ができず、申し訳ありません。ここのところのこちら側の動きを簡単にご報告させていただきます。

1.教材作成状況
3年生版指導書、作業帳が完成し、印刷に回しました。今回は、予算が十分にあるため、多色刷りが実現し、かなり見栄えの良い、ゆえに分かりやすく、インパクトのあるものとなります。印刷刷り上りは今月末の予定です。
 また、現在、すでに完成された1年生から3年生までの教材の見直し作業を進めております。8月一杯を目安に仕上げ、教育省と協議の上、翌年2004年に教育省から全国配布の予定になっています。

2.PFC講師研修会報告
木村専門家が赴任され、生活環境もほぼ整い、本格的な活動に入っていただきました。そこで、かねてから国立教育大学より要望のありましたPFC指導者講習会の1回目を実施いたしました。今回は1年生用研修で、19名の参加者に対し、7月4,5,6日の3日間、15時間の研修を実施いたしました。参加指導者が現在学期間中のため十分な時間を確保できませんでしたが、理論的な部分の研修は一応の成果を上げることができました。第2回目は11月末、第3回目は1月の予定です。今後は、教育大学による新規教員養成の担当教師、INICE新システム教員再研修の担当教師への指導者研修も相手側と計画の策定に入ります。いよいよ、PROMETAM指導法、教材がホンデュラス国の基礎教育算数分野を網羅していきます。

3.朝会議報告
PROMETAMは教育省、教育大学、INICEとの共同プロジェクトで、それぞれのトップが多忙なため、なかなか一同に会することができず、プロジェクトの進捗状況、詳細計画などについて頻繁なコミュニケーションが困難です。そこで、それを克服するために、2週間に一度程度、朝7時から朝会議を開始いたしました。参加者は、教育省次官、次官付コンサル、教育大学学長、PFC事務局長、INICE所長、木村専門家、阿部シニア、ローカルコーディネーターそして關谷です。打ち解けた雰囲気で、プロジェクトに関するあらゆる事項を話し合っています。

4.皆川隊員、小倉隊員帰国感謝会
教育省、INICE、教育大学主催の上記イヴェントが今月8日にホテルクラリオンにおいて行われました。それぞれから感謝状、楯などとともに感謝の言葉が贈られました。マスコミの取材もあり、盛大でした。各新聞にも写真つきで報道されました。隊員の地道な活動が脚光を浴びた瞬間でした。

5.第1四半期受払報告
 教材印刷が3週間程度ずれ込んだり、供与機材である車両の保険を教育省側の自助努力で獲得できたことなどから、第1四半期内の予算消化は遅れているものの、全体的には予定通りの支出状況です。事務所にはすでに四半期の締めを提出していますので、後ほどご覧ください。

6.第2四半期予算
第1四半期からの執行残額が加わりますので、見た目には第2四半期は執行予定額が700万を超え、多くなっています。教材印刷費以外の大きなところでは、研修に必要な教員用図形器具を購入予定です。器具にはODA、JICAマークなどを施し、広報の目的も兼ねています。JICA独立行政法人の切り替えにあたり、四半期末でゼロ清算できるよう、詳細に予算を組みました。事務所に提出済みですので、後ほどご覧ください。

7.3年生研修へ向けた隊員配置
残念ながらトルヒーヨの隊員が早期帰国したため、9月からの研修に穴が開くことになりました。また、オコテペケの隊員もひとりプロジェクトを離れていますので、併せて2人の講師が不足している状況です。これへの対応として、短期緊急派遣にて9月から3ヶ月間2名を獲得予定で、協力隊事務局にご迷惑をおかけいたしております。
 こちらでも、万一に備え、近々対策会議を開く予定です。
8.授業分析法について
現在、プロジェクトの成果を計るため、隊員が一丸となって授業分析データを収集中です。1,2,3年生の授業を分析しておりますが、近々2年生までのデータを集計し、中南米JICA教育分野ワークショップで発表したいと考えております。また、現在の分析法はアカデミック・ラーニング・タイム法を活用した定量的分析ですが、4年生からは定量分析では見えにくいところを補う意味でも定性的評価に切り替えてはどうかと話し合われています。近いうちにたたき台ができればと思っております。

9.UMCEとのコンタクト
同国では、教育評価機関(UMCE)が教育大学内にあり、全国的に主に基礎教育の児童に対し学力テストを実施しています。教育大学学長からは、「算数は今後すべてPROMETAM方式になるため、その成果を測定するためにも、PROMETAMにふさわしいテスト内容に代える必要がある」と申し入れをいただいております。木村専門家も本格的に業務に入られましたので、近いうちにUNCEと協議に入りたいと思っております。児童の学力はプロジェクトにおいても、教員の指導力、授業分析に続く第3の評価指標です。
10.INICE内定例会議
現在、プロジェクトの拠点(PROMETAM事務所)は日本の援助で1989年にできたINICEにあります。ここに5つの部屋を確保し、活動を展開しております。PROMETAM事務所では、毎週月曜日に定例会議を行っておりますが、来週からは、INICEの所長(彼はプロジェクト全体のコーディネーターでもある)と事務長も参加して行われます。

11. 7月末の研修準備会議について
9月からの3年生研修に備え、7月30,31、8月1日に準備会議が行われます。隊員へは配属先の長であるINICE所長より出張命令が出され、新隊員も30,31日午後には語学研修所から参加予定です。この会議では、研修実施内容、評価など、さまざまな共通理解を図っておかなければならない事項が話し合われます。